スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
HSS300IA(健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 300)運動負荷テスト実習Exercise Prescription (practice)
木下 訓光Norimitsu KINOSHITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | M2191 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 1 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory |
専門教育科目 ヘルスデザインコース専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The lecture intends to provide practical knowledge of exercise test and prescription and related cardiovascular physiology. The lecture provide skill how to conduct cardiopulmonary exercise test (CPX). The students should be given opportunities to practice exercise test by themselves.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
各種運動負荷テストの実践と結果の評価。
到達目標Goal
① 運動負荷テスト原理・方法について理解し、各種対象者(疾患)に対して、適切な運動負荷テストを行い、得られた結果から処方が実際に行えるようにする。
② 健康運動指導士の資格取得を目指す学生は、本講義とともに同資格テキスト該当部分の内容を理解・習得する。
③ 単なる知識・手技の習得ではなく、実習を通じて心臓血管系・神経系・筋骨格系の機能・解剖学・生理学・病態生理への理解を深めることを目的とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
① 実習の性質から少人数制で行い、4~5名から構成されるグループに分かれて実習を行う。
② 原則として毎回各グループまたは全体から1人または若干名の被検者を募り、対象者として測定などを行う。
③ 各回、測定したデータを利用して解析するべきテーマを与えるので、解析結果を翌週の授業までにレポートとして提出する。
④ 授業の始めに各回のレポートのフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:運動負荷テストの準備
新型コロナウイルス感染症パンデミック(COVID-19)下の運動指導
実習室の構成を理解し、部屋の環境、備品、確認事項、など安全管理上の基礎について。その他グループ分け、テキストの紹介など。
フィットネスジムなどスポーツ施設の運営、クライエント指導に関して、COVID-19感染対策ガイドラインを学ぶ。
2:バイタルサインの計測(1)
安静時の血圧、脈拍の測定を実習する。
3:バイタルサインの計測(2)
運動時の血圧、脈拍の測定を実習する。
4:モニター心電図
モニター心電図を用いてバルサルバ試験、呼吸性変動、顔面浸水試験。
5:循環器の自律神経調節
前回の結果を分析し、心臓血管系の自律神経調節機構について分析結果を踏まえてグループごとに発表する。
6:超音波断層診断装置による心臓の観察
運動負荷テストで異常を認めた場合や、運動負荷テストの適応可否について診断するために用いられる超音波断層診断装置を使い、心臓の解剖について、臨床的に学習する。
7:標準12誘導心電図
標準12誘導心電図の測定。
8:運動負荷テストのための心電図装着
メイソン・ライカー法による心電図装着を実習し、運動負荷テストのために工夫された心電図測定装置の仕組みなどについて学ぶ。
9:運動負荷テスト(1)サイクルエルゴメーターによる多段階負荷
サイクルエルゴメーターによる多段階運動負荷テストを行う。
10:運動負荷テスト(2)サイクルエルゴメーターによるRamp負荷
サイクルエルゴメーターによるRamp式運動負荷テストを行う。最適な負荷増加率を計算できるようにする。
11:運動負荷テスト(3):トレッドミルによる多段階負荷
12誘導心電図を装着し、Bruce法を用いて症候限界性運動負荷試験を行う。サイクルエルゴメーターとの違いを理解する。
12:心肺運動負荷試験(1):サイクルエルゴメーターによるRamp負荷
サイクルエルゴメーターによるRamp式心肺運動負荷試験を行う。VTを求める。
13:ホルター心電図および携帯型心電記録装置
ホルター心電図の装着、測定を行い、解析結果を分析する。携帯型心電記録装置を用いてスポーツ現場における使用法について学ぶ。
14:心肺運動負荷試験(2):トレッドミルによる多段階負荷
トレッドミルによる多段階運動負荷を行い、最大酸素摂取量について理解する。サイクルエルゴメーターとの違いを理解する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
① レポートの作成・提出(原則毎回)。
② 各回の最後に次の授業に行う実習内容に必要な予習項目を提示するので十分な準備をして臨むこと。
③ 健康運動指導士の資格取得を目指す学生は、同資格テキストの該当する部分を、講義の進行に合わせて必ず精読・理解しておくこと。本授業の準備学習・復習時間は各 2 時間 を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
・アメリカスポーツ医学会 『運動処方の指針―運動負荷試験と運動プログラム』(南江堂)※資料室収蔵
参考書References
【実習全体を通して利用できる参考書】
・Arthur C.Guyton. 『ガイトン生理学』(エルゼビア・ジャパン)※資料室収蔵
・Gerard J. Tortora. 『トートラ人体の構造と機能』(丸善出版)※資料室収蔵
・小澤瀞司 他. 『標準生理学』(医学書院)※資料室収蔵
・岡田隆夫. 『心臓・循環の生理学』(メディカルサイエンスインターナショナル)※資料室収蔵
・山地啓司. 『こころとからだを知る心拍数』(杏林書院)※資料室収蔵
・池田隆徳. 『マンガで学ぶ心電図&不整脈』(中外医学社)※資料室収蔵
・David P. Swain, Brian C. Leutholtz. 『運動処方―ケーススタディでみるACSMガイドライン』(ナップ)※資料室収蔵
・健康・体力づくり事業財団『健康運動指導士養成講習会テキスト 上・下』※資料室収蔵
・川久保清『運動負荷心電図 : その方法と読み方』医学書院※資料室収蔵
・上嶋健治『運動負荷試験Q&A119』(南江堂)※資料室収蔵
・安達 仁『CPX・運動療法ハンドブック : 心臓リハビリテーションのリアルワールド 改訂4版』(中外医学社)※資料室収蔵
【第4・5回の実習に関する参考書】
・『やさしい自律神経生理学』(中外医学社)※資料室収蔵
・『自律神経機能検査』(日本自律神経学会)※資料室収蔵
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート100%:毎回の測定結果を解析してレポートを作成し、次回の講義に提出する。各回のレポートごとに評価を行い、得点化したうえで、最終的な評価を算出するが、欠席した場合はその回の得点は原則として0点とするので、欠席が多い場合、またはレポートの提出回数が少ない場合、合格点を得ることができなくなる可能性があるので注意すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特に改善を求める意見を得ていない。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
必要なものは各実習回に合わせて指示する。
なお実習によって得られたデータを授業支援システムにアップロードし、その分析を課題として課す場合がある。
その他の重要事項Others
【実務の経験】臨床経験および医学研究歴を有する医師(日本スポーツ協会認定スポーツドクター、日本医師会健康認定スポーツ医)が授業を行う。
【どのように実務経験が授業に反映されるか】上記診療経験に基づき、病院で医療行為として行われている安静時12誘導心電図、運動負荷心電図、呼気ガス分析、モニター心電図、ホルター心電図などの具体的手法と診断方法について、医師の指導のもと学生自らが経験して習得できるようにする。
① 授業の展開によって、若干の変更があり得る。
② 各回の実習は、その後の実習への準備となるため、欠席が多い場合は、続く実習の理解が不十分となる可能性があるので注意が必要である。
③ 春学期科目『運動処方・負荷テスト』の単位を修得していることが履修の絶対条件である。
④ 履修希望者が多い場合は選抜を行う。その際には、1)健康運動指導士資格試験受験の準備状況(テキストの購入、取得に必要な科目の履修状況など)、2)『統計学Ⅰ』、『数学』、『基礎科学』の履修・単位取得状況を考慮する。
⑤ 学習効果を上げるためには『運動生理学』、『スポーツ医学(内科系)/スポーツ医学A』、『生活習慣病と身体活動』の履修を済ませていることが望ましい。