キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
EDU200MA(教育学 / Education 200)学校論Ⅱ(キャリア形成)Lifelong Learning Ⅱ
遠藤 野ゆりNoyuri ENDO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C7174 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) 発達・教育 |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
As we spend most of our early life at school, the influence of school life on our career development is very great. The significance and problems of school education are included therein. Therefore, in this class, in this classes we think about the influence of "going to school / not going" on career formation not only in the general theory but also in analyzing each concrete episode of each individual student. As a method to explore education as "academics", we aim to think about the influence of educational problems on human career formation concretely by joining data.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人生の初期の大部分を学校で過ごす、という現代社会を生きる以上、キャリア形成に対する学校生活の影響力は非常に大きい。学校教育の意味と課題もそこには含まれている。そこで本授業では、本講義は「学校に行くこと/行かないこと」がキャリア形成に及ぼす影響を、一般論だけではなく、個々の生徒一人ひとりの具体的なエピソードを分析するなかで考える。また、教育を「学問」として探求するための手法として、データをつなぎ合わせ、教育問題が具体的に人間のキャリア形成に及ぼす影響について考えることを目指す。
到達目標Goal
学校生活のキャリア形成に関する文科省、厚労省の示すデータを読み取れるようになることを目指す。
それらのデータが学術的な先行研究においてどのように位置づいているのかを理解すると共に、諸外国や日本国内の学校状況に関する知識を習得する。
実際の学校生活に関する事例を読み、自分の意見を表現できるようになることを目指す。
以上の目標を実現することで、学校教育および学校生活がキャリア形成においてどのような影響を与えているのかを多様な観点から理解することを目指す。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
Google Classroomでのオンデマンド配信と、Zoomでのライブ型配信とを組み合わせて実施します。初回はオンデマンドで配信します。HoppiiでGoogle Classroom等をお知らせ配信しますので、そちらを確認してください。なお授業内容については、受講生のニーズ等に合わせてシラバスから変更がありますので、ご了解ください。
本授業は、講義形式の授業の回と、グループでの事例検討の回とに分かれる。論理的な知識の習得をしたうえで、具体的な分析をおこない、学術的な知見が、現実の具体的な学校現場を理解するうえでどのように有用なのかを理解する。授業では、海外と日本の教育事情の比較や、日本の学校における学力の位置づけ、ヒドゥンカリキュラム、進路多様校の実態、不登校経験者のキャリア形成、家庭教育と学校教育の関係などを学ぶ。
授業後には毎回、リアクションペーパーを書き、その時間ごとに何を理解したのかを表現する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:授業実施の方法
イントロダクション~オランダの子どもは幸福?
授業の概要と進め方についての説明
2[オンライン/online]:「オランダの子どもは幸せ?」
子どもの幸福度が世界1の国はオランダという調査結果があります。この事例をとおして、外国との比較から日本の教育を考える力を身につけ、と同時に、学校を社会の中に位置づけて考える必要性を考えます。
3[オンライン/online]:学力とは何か
学力は容易に「高い」「低い」と言われますが、果たしてどのような力を「学力」と呼ぶのでしょうか。学校教育において学力はどのような機能をもっているのかを考えます。
4[オンライン/online]:優等生の生きづらさ
現在の学力論に即せば学力が高いことは「良いこと」とみなされがちです。しかし本当にそうでしょうか。優等生であることがキャリア形成にどのような影響を与えるのか事例を読み解きます。
5[オンライン/online]:学校文化
学校には社会とは異なる独特の「文化」があり、この文化がヒドゥン・カリキュラムとして人の考え方に大きな影響を与えています。「当たり前」「正しい」と思い込んでいる学校文化を検証します。
6[オンライン/online]:オレばっか悪もの
学校文化の中で育まれる「良い悪い」の考え方は、本当に適切なのか。適切とは何かを、学校文化の「良さ」になじめない子どもの事例から考えます。
7[オンライン/online]:多様な学校
教育の二極化が指摘されるなか、学校の二極化もまた指摘されます。学校の荒れはどのようなメカニズムによって生じるのかを、子どもの視点から考えます。学校には様々な種類があり、それぞれの特質に即した生徒が進学してきます。「普通科」以外の学校について学びます。
8[オンライン/online]:発達障害当事者の生きづらさ
発達障害があるということが学校生活にどのような影響を与えるのかを考えます。
9[オンライン/online]:学校に行けない①不登校
不登校はどのような理論で「語られて」きたのでしょうか。不登校をめぐる言説を学びます。
10[オンライン/online]:学校に行けない②心の壁
学校に行けない子どもの「心理」はどのようなものでしょうか。保健室登校という境界の事例から、学校に行くことの障壁について考えます。
11[オンライン/online]:学校に行けない③家庭資源の貧困
虐待や貧困などによって「学校に行きたくとも行けない」問題が起きています。学校に行くのが困難になる社会的背景を学びます。
12[オンライン/online]:学校に行けない④児童養護施設の子どもたちにとっての「学校」
虐待や貧困などにより家庭で暮らせない子どもたちは経済的な問題以外にも学校に通い難い要因を抱えています。児童養護施設で暮らす少女たちの事例から、学校生活を困難にする「他者の目」について考えます。
13[オンライン/online]:家庭と学校教育
学校教育に様々な影響を及ぼすのが教育資本など家庭教育の状況です。切っても切り離せない学校教育と家庭教育の状況を捉えます。
14[オンライン/online]:総括・ふりかえり
本講義で考えたことを整理し、理解度を確認します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
グループワークで読む事例は事前に課題とともに指示しますので、必ず予習をして臨んでください。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし
参考書References
大塚類・遠藤野ゆり共編著(2014)『エピソード教育臨床 生きづらさを描く』創元社
その他は適宜指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業時の貢献度50%、期末試験50% (受講生と相談のうえ変更する可能性あり)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
グループワークの予習状況に個人差があり作業がしづらいという指摘があったため、予習を必須課題とします。
その他の重要事項Others
受講生の興味関心に応じて授業の内容等は若干の調整をおこないます。