キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
EDU200MA(教育学 / Education 200)外書講読A(発達・教育)Reading foreign literature A (Education & Development Career)
福田 紀子Noriko FUKUDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | C7152 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) 発達・教育 |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The objective of this class would be getting the Basic Concepts for understanding Citizen's Activism on Rights Base Approach for Social Justice with International Standard, Agreements and Methods.
Students are expected to
read the materials/assignments to translate/summary/analize/apply into your own situation.
Main text would be the Sphere Standards-Humanitarian Chater and Minimum Standards of Humanitarian Response.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人権に基づいた社会のより良い変化(開発)に取り組むための活動は、課題を抱えた人々の間で実践が重ねられてきました。人権の基本的な概念理解や人道支援の国際基準(スフィア基準/Sphere Standards)、SDGsのテキスト、Microaggressions in Everyday Lifeのテキストから人類共通の課題意識や試行錯誤の中で獲得した人権尊重を理解します。特に世界で脅威となった「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)」に私たち自身の生活が大きく影響される今、関連する「人道支援の国際基準 スフィア基準(Sphere Standards)の中のCoor Humanitarian Standardから公共サービスの質と説明責任について人道支援のコンテキストから学びます。
また特に日本での参加の文化を阻害するものについてはConflict Resolution を学びながら考えます。
到達目標Goal
1)国際社会で積み上げられてきた合意文書、教材、報告書等から、ジェンダー等脆弱性の理解、パワーの所在、気付きにくい差別、参加とエンパワーメントに関する基本概念と歴史や経緯を理解する。
2)人権尊重の思考と行動枠組、、社会の公正な運営方法に必要な思考と行動のスキルを 自分と社会の現実と関連させながら理解し実践する。
3)参加型学習の学び方(手法、概念、進行)を経験し、人々をエンパワメントする学習について理解する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に読んでおく英文資料、授業内で配布の資料(英・日)、ワークシートを元に進めます。資料の翻訳あるいは解説を分担する機会があります。
授業はレジュメを中心に配布資料の翻訳や概説、ワークシートによる自分の感覚や考えを示し、そこから考える活動を行いながら進めていきます。毎回提出いただくフィードバックシートのコメントの中からも、議論を展開したり、関連情報について取り上げていきます。
その中でのディスカッション、フィードバックは日本語で行います。
課題提示・提出はメール、学習支援システムを使用します。
大学行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行う。詳細は学習支援システムで伝達する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:Orientation
self-introduction
Humanitarian-Standards-and-Coronavirus-2020-ONEPAGER
〈この授業の進め方〉
この授業の進め方、評価について。人権とは。人道支援の国際基準スフィア基準関連の文書を読みます
2[対面/face to face]:Disaster &
Humanitarian Response
Basic Concept and Background
災害とは何か、人道支援とは何か、人道支援の背景
〜歴史と国際基準
3[対面/face to face]:Sphere Standard 1
Sphere's structure
4 Principles of Humanitarian Response
スフィアの構造と前提となる人道支援の4原則について
4[オンライン/online]:What's Sphere
〜Vulnerability and Capacity
「スフィアとは」〜脆弱性と能力について
5[対面/face to face]:Gnerder Issues
〜Image and reality
人権問題の共通理解としてジェンダーの課題について
6[オンライン/online]:Sphere Handbook' quality & Accountability with CHS①
人道支援団体の国際基準Spheregaが示すサービスの質と“アカウンタビリティ”を必須基準(CHS)から学びます。①〜③
7[オンライン/online]:Sphere Handbook' quality & Accountability with CHS②
人道支援団体の国際基準Spheregaが示すサービスの質と“アカウンタビリティ”を必須基準(CHS)から学びます。④〜⑥
8[オンライン/online]:Sphere Handbook' quality & Accountability with CHS③
人道支援団体の国際基準Spheregaが示すサービスの質と“アカウンタビリティ”を必須基準(CHS)から学びます。⑦〜⑨
9[対面/face to face]:Activity〜
a case of the Shelter for affected people on Disaster
日本の避難所の場面からCHSの課題と対応を考えます
10[対面/face to face]:Microaggressions in Everyday Life 1
前提としてのPower,
Intersectionalityについて理解します
11[対面/face to face]:Microaggressions in Everyday Life 2
テキストからMicroaggressionsの3つの類型を捉えます
12[対面/face to face]:Microaggressions in Everyday Life 3
Microaggressionsへの対応、差別や暴力を捉える枠組みについて知ります
13[対面/face to face]:Conflict Management/ Resolution in Japanese Context①
市民社会を活性化するために必要な知識・スキル・姿勢と参加を阻害する要因について考えます
14[対面/face to face]:Conflict Management/ Resolution in Japanese Context②
日本における参加を阻害する文化価値観を超えるため変化の要因やアドボカシーについて考えます
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前に紹介されたWeb上での資料、配布された資料は必ず読んでおいてください。特に事前に分担した箇所については必要に応じた翻訳•整理と小グループ/パートナーとの発表の準備が必要となります。
国際的な出来事、国際協力活動、身近な社会の課題に関心をもち、自分の関心と行動傾向を考えながら、授業の理解につなげて下さい。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に購入の必要はありません。教材は配布またはWeb上の所在を伝えます。
参考書References
The Sphere Handbook
Sphere-Handbook-2018-EN.pdf
(参考)Sphere-Handbook-2018-Japanese.pdf
Microaggressions in Everyday Life /
Derald Wing Sue, Lisa Beth Spanierman
Participatory Learning & Action-a trainer's guide(IIED)
Participation Handbook for Humanitarian Filed Workers;
http://www.urd.org/wp-content/uploads/2018/09/ParticipationHandbook_CHAPTER4.pdf
『2030年未来への選択』(西川潤)
『ワールドスタディーズー教え方学び方ハンドブック』『参加型で考える12のものの見方、考え方』(以上、国際理解教育センター発行)
『参加型ワークショップ入門』(ロバート•チェンバース著)
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加度、各回授業のふりかえりシート50%
翻訳課題、発表、成果(対面授業の場合模造紙作業、オンラインの場合の記録など)25%
レポート25%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
参加型学習の体験は積極的な評価を受けています。ただ話し合いやアクティビティが楽しいだけでなく、そこで伝えられる概念やメッセージを読み解き、進行•手法•思考の枠組•問いかけについての意味を自分で掴むことが必要です。不消化感を感じるときもあると思いますが、その感覚も経験として自分の中で保持し、他者に問いかける力に変え、共有から生まれる学びがあればと願います。
ファシリテーターの実践はより主体的な学習へのコミットメント(内容理解、スキルと態度)を高める機会としていってください。
その他の重要事項Others
国際合意の文書は完成された概念やタテマエではありません。多くの人々の困難から学ぼうと世界中の人々が積み上げ、練り直し、現実の反映させようと格闘している文脈がひとつひとつあります。災害時の支援としての国際基準には人権感覚の基本とも言える考え方と現実の対応が示されています。Accountabilityなど、慣れないコンセプトもあるかもしれませんが、身近なコミュニティでも、国際的な合意の文脈を理解する為にも必要かつ応用可能なものとして学んでいきましょう。
また「参加型」を中心とした対立解決のプロセスも世界の差別や緊張関係を平和的な手段で正していくために用いられる基本的な手法です。全体に分担したテキストのプレゼンテーションやフィードバックなど授業への出席を重視します。部活等の欠席の理由は特別な場合を除き特に考慮しませんので、規定の出席確保を前提に授業に望んで下さい。