経営学部Faculty of Business Administration
MAN300FC(経営学 / Management 300)経営分析論ⅠFinancial Statement Analysis III
福多 裕志Hiroshi FUKUDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A4427 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | 経営戦略学科専門科目300番台 |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 経営戦略学科専門科目 |
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Outline (in English)
[Course outline and objectives]
Stakeholders need to be able to analyze and interpret the company's financial statements. Precise analysis of these documents can help both internal and external decision-makers evaluate an organization's past performance and predict its future performance. In 'Business Analysis Ⅰ' we will focus our attention on some basic and important ratios, concepts and other analytical tools.
[Learning activities outside of classroom]
Participants are expected to ensure that they prepare and review for the class by solving assignments.
[Grading criteria]
Contributions to class activities (20%), final exam (80%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本科目のテーマは、いかなる組織(営利、非営利企業)にあっても必要となる財務諸表分析を中心とする経営分析の基礎知識とその応用を、実際に開示された財務データを処理しながら着実に習得することである。まず春学期では、製造業の財務諸表データに基づき各種の財務比率を計算し、企業や業界が内包する「問題点の所在の推定」を目指す。
到達目標Goal
本講義では、経営分析の領域の一つである財務諸表分析にほぼ焦点を絞り講義する。経営分析Ⅰでは、実在する上場製造企業の財務諸表を参照し、基礎統計学を援用しながら、財務体質の基本的な捉え方を学習する。経営分析Ⅱでは、株価関連指標から学習を開始し、次に経済合理的意思決定を促進する観点より、リスクおよび不確実性下における意思決定モデルを考察する。最終段階では「創出した会計情報の価値」を算出し、経済合理的意思決定のプロセスを学ぶ。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-2」、「DP1-4」、「DP2-1」、「DP2-2」、「DP4」、「DP5」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1982年にピーターズ、ウォータマンは、著書『In Search of Excellence』の中で、顧客から選択される素晴らしい企業になるためには、頑健な財務体質が重要であると説いている。われわれが企業あるいは企業グループの総合力を評価するとき、直感を含めた六感すべてを駆使し、「エクセレント!、すばらしい!、いまいち!」などと判断を下す。そこで当授業では、まず春学期において会計理論に基づいた財務諸表分析の方法を学ぶ。インターネット上で公開されている財務諸表やオンライン・データベースを駆使し、比率分析、趨勢分析、クロスセクション分析、基礎統計学の経営分析への応用等を学習しながら企業分析の理解に役立つ授業を展開する。授業支援システムを利用し、さまざまな授業関連情報を提供するので、受講者には頻繁に同システムへのアクセスを推奨したい。
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[重要]
コロナ状況下による授業形態情報を、学習支援システム上の「お知らせ」や「授業内掲示板」に掲載します。現時点での基本方針は、第1回目の授業(Zoon)を除き、キャンパス内での対面授業を予定しております。不明な点は、「授業内掲示板」へお寄せください。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:年間講義計画
財務諸表分析の概要および年間講義計画の説明
第2回[対面/face to face]:経営分析の目的と財務データ
経営分析の目的およびインターネット上の入手可能財務データの検索
第3回[対面/face to face]:財務諸表の枠組み:BSとIS
貸借対照表、損益計算書の構造、ストック項目、フロー項目等の概念説明
第4回[対面/face to face]:財務諸表の枠組み:CFS
キャッシュ・フロー計算書および百分率財務諸表の構造。基本統計量のまとめ
第5回[対面/face to face]:短期の財務安全性
短期的財務安全性の意味およびそれに関連する具体的指標-流動比率、当座比率等の説明
第6回[対面/face to face]:長期の財務安全性
長期の財務安全性に関連する指標-自己資本比率、固定比率、固定長期適合率等の説明
第7回[対面/face to face]:効率性:その1
効率性の意味およびそれに関連する具体的指標-総資本回転率、棚卸資産回転率等の説明
第8回[対面/face to face]:効率性:その2
売上債権回転率、固定資産回転率、有形固定資産減価償却率、設備投資効率、付加価値等の説明
第9回[対面/face to face]:収益性:その1
収益性の意味および主として売上高や資産と関連する指標-ROS、ROE、ROA等について説明
第10回[対面/face to face]:収益性:その2
オペレーティング・レバレッジ、変動費、固定費、総費用等の諸概念の確認
第11回[対面/face to face]:損益分岐点分析の基本
固変分解、最小二乗法
第12回[対面/face to face]:損益分岐点分析-短期利益計画への応用:その1
損益分岐点比率、安全余裕率
第13回[対面/face to face]:損益分岐点分析-短期利益計画への応用:その2
エクセル上での損益分岐点分析の展開
第14回[対面/face to face]:成長性および総括
代表的なストック項目およびフロー項目に関する増減率等の説明および春学期全体の総括
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業およびスライド等で指示される文献を充分予習すること。「学習支援システム」へ頻繁にアクセスし、必要なデータやスライドを入手すること。
本授業の準備学習・復習時間は、各 2 時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
参考文献を基に資料・スライドを作成し、講義する。すべて「学習支援システム」に掲載されるので必ず参照すること。
参考書References
1) 青木茂男『要説 経営分析 五訂版』森山書店, 2016年.
2) 奥野忠一・山田文道『情報化時代の経営分析』東京大学出版会, 1995年.
3) 菊池誠一『キャッシュフロー計算書 その作成と分析・評価』中央経済社, 1999年.
4) 菊池誠一『連結財務分析入門』中央経済社, 2002年.
5) 國部克彦『アメリカ経営分析発達史』白桃書房, 1994年.
6) 國貞克則『財務3表実践活用法』(朝日新書)朝日新聞出版, 2012年.
7) 鳥邊晋司他『会計情報と経営分析』中央経済社, 1996年.
8) 西山茂『企業分析シナリオ 第2版』東洋経済新報社, 2006年.
9) 野村健太郎『連結企業集団の経営分析 全訂版』税務経理協会, 2003年.
10) 宮川公男『新版 意思決定論 基礎とアプローチ』中央経済社, 2010年.
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末筆記試験80%、発表20%
受講者には、授業への出席と継続的な問題演習を強く期待したい。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実社会において取り上げられる経営分析関連の話題をより分かり易く解説することを目指す。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業および試験の際、電卓を必ず持参すること。なお、PCを持参し、自らデータ処理を行えば財務諸表分析力は飛躍的に向上するであろう。
その他の重要事項Others
本科目の内容を初めて学習する方は、毎回授業に出席し、自ら計算問題等を解く努力をしなければ単位修得は極めて困難となる。継続的学習が必須である。
関連科目:管理会計論Ⅰ/Ⅱ、経営管理論Ⅰ/Ⅱ、基礎統計学Ⅰ/Ⅱ
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【重要事項】
感染状況の変化により、大学の方針に基づき対面授業からオンライン授業への切り替えもありうることを予めご了解ください。不明な点や質問の有る方は、Hoppii「経営分析論Ⅰ」の「授業内掲示板」より遠慮なくお尋ねください。