経営学部Faculty of Business Administration
ECN300FD(経済学 / Economics 300)証券経済論Ⅱ(2018年度以前入学者)Financial Economics II
岸本 直樹Naoki KISHIMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学部Faculty of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A4490 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月2/Mon.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
入学年度Admission year | |
カテゴリー(2019年度以降)Category (2019~) | |
カテゴリー(2018年度以前)Category (~2018) | 市場経営学科専門科目 |
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Outline (in English)
Students are not familiar with financial assets, yet will face situations where students have to make decisions regarding investments through defined contributions and etc. In this course, students learn an approach that helps them to understand what to look at and how to decide on when they make investment decisions. Next, students study the relationship that is expected to hold between risk and return on various assets through what is called the CAPM.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
金融資産は、学生にとってはまだ馴染みが薄いでしょうが、卒業後、確定拠出年金等への投資を通じて関係せざるを得なくなるでしょう。「ポートフォリオ理論入門」の前半では,投資に当たって,投資対象である資産のどの点に注目し,どのような方法で意思決定すればよいのかについて,よく知られているアプローチを学習します。次に,ポートフォリオ理論の後半では,CAPMと呼ばれるモデルを使って,種々の資産の間に成立していると考えられるリスクとリターンの関係を学習します。
到達目標Goal
「ポートフォリオ理論入門」では,ひとつには,資金をどのように資産に配分するかという問題についてよく知られているアプローチ(ポートフォリオ理論)を学習します。また,CAPMと呼ばれる,資産のリスクとリターンに関する理論モデルを学習します。具体的には、次の点を達成することを目標とします。
①資産に投資した結果得られる収益率について期待値、標準偏差、共分散、さらに、相関係数を計算できる。
②ポートフォリオ理論の概要を理解し,第三者に説明できる。
③資産のリスクとリターンの関係を資本資産評価モデル(CAPM)に沿って説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1-1」に関連が特に強く、「DP1-3」、「DP1-4」、「DP4」に関連がかなりある
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式です。ただし、授業時間中に学生各自が練習問題を解く時間を設け、ランダムに学生に質問します。また、学期中に複数回,授業内小テスト(クイズ)を実施します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
Ⅱ 秋学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1:収益率の期待値
収益率,確率変数,期待値を説明した後、期待値の計算方法を学習します。
2:収益率の分散と標準偏差
収益率の分散と標準偏差の計算方法を学習します。
3:共分散
異なる資産の収益率の同方向あるいは逆方向の変動の特徴を捉える共分散について概観し,計算方法を学びます。
4:共分散と相関係数
共分散のほか、相関係数について学習します。
5:ポートフォリオ理論(1)
投資家が投資資金を各資産にどのように配分するのがよいかという問題について、マーコウィッツが提唱した方法(ポートフォリオ理論と呼ばれる)を概観します。また、ポートフォリオ理論の仮定を学習します。
6:ポートフォリオ理論(2)
ポートフォリオの収益率の期待値と標準偏差を学習します。
7:ポートフォリオ理論(3)
安全資産が存在しない場合について投資機会集合を学習します。
8:ポートフォリオ理論(4)
安全資産が存在する場合について投資機会集合を学習します。
9:ポートフォリオ理論(5)
ポートフォリオの最適化について学習します。
10:ポートフォリオ理論(6)
ポートフォリオ理論の応用とメッセージを概観します。
11:資本資産評価モデル(1)
投資家は資産のリスクが高ければより高い期待収益率を要求するだろうとの直観を、一定の仮定の下で妥当とする資本資産評価モデルを概観します。またその仮定も学習します。
12:資本資産評価モデル(2)
市場ポートフォリオとベータについて学習します。
13:資本資産評価モデル(3)
資本資産評価モデルの導出について学習します。
14:資本資産評価モデル(4)
モデルの実務的な応用について概観します。また全体のまとめを行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義資料の予習及び復習。本授業の準備学習・復習時間は、1回の授業ごとに4時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
岸本直樹・池田昌幸共著,『入門・証券投資論』,有斐閣
参考書References
特にない。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末テストが対面で実施できる場合は、期末テストが70%,授業で実施する小テストと授業参加が30%のウィエトを占める。他方、期末テストが対面で実施できない場合は、期末テストに代わるものが50%、授業で実施する小テストと授業参加が50%のウィエトを占める。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
より分かりやすい講義を心がける。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にない。
その他の重要事項Others
〔予備知識〕
授業で期待値、標準偏差、共分散を使いますが、これらは授業中に説明するので、それらの予備知識は必ずしも必要ではありません。
〔注意事項〕
「投資入門」は本科目「ポートフォリオ理論入門」の理解を助けるので、本科目の履修を予定する学生は「投資入門」を必ず履修するようにしてください。なお,本科目は「積み上げ式」です。すなわち、授業に毎回出席していなければ授業内容を十分に理解することが難しくなります。したがって、本科目の履修者には授業に毎回出席することを強く求めます。
なお、授業中の私語やその他の授業の迷惑になる行為は厳に慎んでください。悪質な場合は、適切に注意し、場合によっては教室から退室して貰ったり、授業評価に反映することがあります。
関連科目
ファイナンス入門、投資入門、基礎統計学Ⅰ/Ⅱ