文学部Faculty of Letters
BIO900BF(その他の総合生物・生物学 / Biology 900)生物学概論ⅠIntroduction to Biology
宇野 真介Shinsuke UNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | A3518 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | サイエンスルーム生物(0900) |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 地理学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
[Course outline] This course addresses micro-scale biological phenomena, with a particular focus on the molecular and cellular scales. In addition, medical applications and biotechnologies will also be covered and their relevance to our lives will be considered.
[Learning objectives] Objectives of the course are: to acquire basic understanding of molecular and cellular biology; and to acquire foundation for understanding/analyzing the state of technology in applied fields.
[Learning activities outside of classroom] There will be weekly assignments. Students are expected to spend two hours each for preparation and review.
[Grading criteria/policy] Student performance will be evaluated on the basis of class participation and in-class performance.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本授業では、主に細胞を中心としたミクロレベルの生命現象を取り上げ、DNAやタンパク質などの生体分子の働きによって実現される生命機能・活動を学びます。また、医療や科学技術との関連性も取り上げ、私たちの暮らしと生物学の接点についても考えます。
到達目標Goal
分子や細胞というミクロレベルの生物学について基礎知識を取得すると共に、医療やバイオテクノロジーなどの応用分野についても理解・考察する基盤を身につけることを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教科書を活用した、対面方式のゼミ・対話形式を基本としつつ、必要に応じて講義を行います。各回のリアクション・質問、課題を通して理解度を測りつつ、授業内またはHoppiiを介して補足・フィードバックを行いながら授業を進めます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:生物の基本概念(ミクロな視点)
生物学の学習の導入として、生物の二つの対立した特性、すなわち 多様性と共通性について見ていきます。また、生物の基本的な属性である膜、増殖、遺伝、代謝、恒常性と環境応答などについて概観します。
第2回[対面/face to face]:生体膜と細胞の構造
生体膜は細胞と外界を隔て、細胞内にも多様な膜区画を作ります。また、物質の輸送やシグナル伝達など重要な機能にも関わります。生体膜の構造とはたらきを理解し、原核生物と真核生物の違いについても学びます。
第3回[対面/face to face]:代謝と生体エネルギー生産
生命活動に必要なエネルギーを生み出し、生体物質の合成や分解をする過程を代謝といいます。細胞内における基本的な代謝の流れを理解し、さらに、代謝の要になる解糖系、クエン酸回路、呼吸鎖について学びます。
第4回[対面/face to face]:核酸の構造・DNAの複製
DNAは、遺伝情報の担い手であり、細胞増殖の際には正確に複製・分配されなくてはなりません。このDNAの構造と複製のしくみを学びます。
第5回[対面/face to face]:遺伝子の発現
遺伝情報がDNA、mRNA、タンパク質という流れで発現する概念をセントラルドグマと呼びます。この一連の流れに沿って、情報が写し取られアミノ酸配列に変換されるしくみを学びます。
第6回[対面/face to face]:遺伝子の発現制御
生物は、持っている多くの遺伝子全てを常に利用しているわけではなく、環境や時期に応じて適した遺伝子が発現したり、不向きな遺伝子の発現が抑制されたりしています。この調節を引き起こす分子メカニズムを概説します。
第7回[対面/face to face]:タンパク質と酵素
タンパク質は生体有機化合物の中で最も量が多く、あらゆる生命活動で重要な役割を果たしています。また、酵素タンパク質は、生物のほぼ全ての化学反応を触媒します。タンパク質の構造と酵素が働くしくみを 学びます。
第8回[対面/face to face]:細胞内輸送・分解
細胞の中では、その構成成分が絶え間なく取り込まれ、もしくは合成され、細胞内外の適所へと輸送され、そして分解されています。ここでは、細胞内で物質を「運ぶ」しくみと「壊す」しくみについて解説します。
第9回[対面/face to face]:細胞骨格・運動
全ての真核細胞は、運動を発生する共通のメカニズムを持っています。細胞骨格と呼ばれるタンパク質繊維の上をモータータンパク質が滑走することで、筋肉の収縮や染色体の分配などが起こるしくみを学びます。
第10回[対面/face to face]:細胞間シグナル伝達系
多細胞生物が一つの個体として行動したり内部環境を一定に保つためには、細胞間で情報をやりとりすることが重要になります。ホルモンや神経伝達物質などを 介した細胞間のコミュニケーションについて学びます。
第11回[対面/face to face]:細胞内シグナル伝達系
細胞は、細胞表面の受容体と呼ばれるタンパク質でシグナル分子を受け取ります。それをきっかけにして細胞内のタンパク質がさまざまに変化し、情報が伝えられます。ここではそのしくみを、ヒトの細胞を例に解説します。
第12回[対面/face to face]:神経系の機能と生体恒常性
神経細胞は、イオンの移動によって細胞膜の電位を変化させることで非常に速い情報伝達を行うことを可能にしています。その巧みな機構と恒常性への寄与を概説します。
第13回[対面/face to face]:がん
近年、がんにおけるさまざまな異常が、遺伝子、タンパク質、細胞、個体レベルで明らかになっています。がんの原因や進展にいたる経緯、がん遺伝子とがん抑制遺伝子について学び、がん治療の発展についても見ていきます。
第14回[対面/face to face]:バイオテクノロジー
生命現象に関わる新しい知見は新しい技術を生み出し、それによって更なる知見が得られるというサイクルがあります。画期的な進歩をもたらした技術を学ぶことで、現代に至る生命科学の発展の歴史を感じてみましょう。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回、次週までの課題を提示します。本授業の準備・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
『理系総合のための生命科学 第5版 分子・細胞・個体から知る“生命”のしくみ』 東京大学生 命科学教科書編集委員会/編 羊土社 定価3,800円+税
参考書References
適宜提示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の授業参加、課題による理解度チェックに基づく平常点(100%)により評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし
その他の重要事項Others
この科目は教職科目です。教職課程をとっていないと受講できませんのでご注意ください。