文学部Faculty of Letters
HUG200BA(人文地理学 / Human geography 200)歴史地理学(2)Historical Geography (2)
米家 志乃布Shinobu KOMEIE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A3820 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水1/Wed.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) |
「歴史地理学Ⅱ」を修得済みの場合は履修不可 |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 共通科目 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】 This lecture examines a historical geography of northern frontier in Japan and Russia.
【Learning Objectives】 The goals of this course are to learn, understand, write a report of the history of Hokkaido.
【Learning activities outside of classroom】 Your study time will be more than 4 hours for a class.
【Grading Criteria】 Term-end reports: 100%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業のテーマ:「フロンティア」の歴史・政治地理
本講義で扱う「フロンティア」とは、近代国家が拡大する際の最前線である「辺境地域」を指します。この講義では、担当者の専門の関係から、日本やロシアにおける「フロンティア」の歴史とそれらの地域をめぐる現代まで続く歴史・政治地理を扱います。たとえば、19世紀日本における北方フロンティアとして蝦夷地・北海道、17世紀以降のロシアにおける東方フロンティアとしてシベリアが挙げられます。近代において、帝国主義国家によるその領土拡大と先住民族支配および植民地経営は、歴史学・地理学・民族学などの分野において重要な研究テーマです。現在における北方領土問題も、このフロンティアの歴史、つまり両国家による領土拡大と植民地経営に大きく関わってきます。本講義ではこのような視点から、北東アジアにおける17世紀~20世紀にかけての日本とロシアの「フロンティア」、具体的には、蝦夷地・北海道や樺太・千島、シベリア・極東などの歴史・政治地理を考察していきます。
到達目標Goal
この講義の目標は、国民国家と「領土」を歴史・政治地理的に改めて見直し、近代国家とは何か、先住民族・少数民族と近代国家の関係とはどういうものか、歴史地理学的方法を通して,受講者自らが考える姿勢を養うことにあります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1. 蝦夷地・北海道について,歴史地理学的方法を通して学びます。2.北方領土問題について学びます。3.近代国家と「フロンティア」の関係を、先住民族との関係から考えます。北方領土問題やアイヌ民族の文化に関する映像を見て、感想を提出してもらいます。受講生のみなさんの感想は、授業内で紹介し、こちらでコメントして返却します。
大学の方針により、対面授業とします。パワーポイントや資料はすべて学習支援システムで配布します(感染予防のため紙での配布はありません)。授業開始時間等にも配慮します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス
授業内容および授業方法の説明,成績評価基準について
第2回[対面/face to face]:地理的認識をめぐる歴史地理学
新しい歴史地理学の方法について学ぶ
第3回[対面/face to face]:蝦夷地の歴史地理
蝦夷地・北海道をめぐる和人・アイヌ関係を学ぶ
第4回[対面/face to face]:古地図からみた蝦夷地①
蝦夷地を描いた日本・欧米の地図の歴史
第5回[対面/face to face]:古地図から見た蝦夷地②
ロシア・日本・ヨーロッパの日本像と蝦夷地
第6回[対面/face to face]:旅行記から見た蝦夷地・北海道①
松浦武四郎とライマンの旅行記からみた蝦夷地・北海道
第7回[対面/face to face]:旅行記から見た蝦夷地・北海道②
松浦武四郎とライマンのアイヌ民族へのまなざしについて考える
第8回[対面/face to face]:風景画から見た北海道・札幌①
風景画・写真・古地図などの画像史料と開拓の歴史の関係
第9回[対面/face to face]:風景画から見た北海道・札幌②
開拓都市の表象について,歴史地理学的方法で考える
第10回[対面/face to face]:北方領土問題①
北方領土問題の前史(フロンティアをめぐる日露関係)を学ぶ
第11回[対面/face to face]:北方領土問題②
日本とロシアの国際的な関係,北方領土問題を考える
第12回[対面/face to face]:千島列島(クリル諸島)の歴史地理
千島列島の歴史地理を日本側・ロシア側の両方から学ぶ
第13回[対面/face to face]:樺太(サハリン)の歴史地理
樺太の歴史地理を日本側・ロシア側の両方から学ぶ
第14回[対面/face to face]:アイヌ民族の法的地位と研究資料
日本・ロシアにおける先住民族政策をおさえ,日本のアイヌ民族に関する歴史的資料の状況についておさえる
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本講義にかかわる準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。アイヌ民族にかかわる日本の法令や雑誌の特集などは積極的に読んでみてください。アイヌ民族だけでなく、世界の領土問題や先住民族に関する文献も自分で探して読んでみてください。
テキスト(教科書)Textbooks
米家志乃布『近世蝦夷地の地域情報-日本北方地図史の再考』2021年、法政大学出版局。その他、必要に応じて、適宜資料をPDFファイルで学習支援システムにアップします。
参考書References
適宜、必要に応じて、学習支援システムで紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート100%で評価します。出席はとりません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
文学部地理学科以外の学生にもわかりやすいように工夫しますので,他学科・他学部の学生も遠慮なく履修してください。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
基本的に教科書をもとに説明するか、学習支援システムで資料配信します(紙での配布はしません)。随時確認できるように、教科書は対面授業に持参し、PCやスマートフォンなど機器類を準備してください。
その他の重要事項Others
歴史地理学の基本・応用を学ぶために、通年での履修を推奨します。