文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)産業組織心理学Industrial / Organizational Psychology
島宗 理Satoru SHIMAMUNE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A3721 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:文学部事務に該当科目の教員の連絡先を問い合わせてください。それを使用して教員の受講許可を受けてください。 |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:文学部事務に該当科目の教員の連絡先を問い合わせてください。それを使用して教員の受講許可を受けてください。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
The purpose of this course is to learn basic concepts in industrial/organizational psychology that are relevant to current problems in the workplace. The topic of the lecture will cover from marketing, cost-profit analysis, quality control, staff management, human resources, and overseas expansion.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students should be able to do the followings:
1) describe overall topic of interests in industrial/organizational psychology, 2) explain basic concepts and terms in business, and 3) give examples of business practices based on psychological research.
【Learning activities outside of classroom】
Students are expected to complete weekly assignments on research projects (average of 2 hours).
【Grading Criteria /Policy】
Final grade in this class will be decided based on the following: Weekly tests (100%) or alternative reports which are allowed to replace with untaken test scores up to 6 times.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
企業における様々な課題に心理学の知見を活かして取り組む方法を学びます。経営、マーケティング、商品開発、品質管理、販売管理、マネジメント、メンタルヘルス、リーダーシップとコーチング、安全管理、コンプライアンスなどをテーマに、組織を健全に運営するために役立つ考え方や研究について学びます。
到達目標Goal
企業における課題をまず知ることから始めます。このため、日本の企業が直面している問題や取組を具体的に学びます。基本的なビジネス用語の意味を定義できるようになることも目標とします。その上で、消費者や社員の行動に影響を及ぼす心理学的な要因や介入方法について述べられるようになることを目標とします。たとえば、日本企業が東南アジア諸国における自社製品の販売を促進しようとするときに問題となることやその解決方法を論じられるようになることがこの授業の到達目標となります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式で授業を行います。毎回、前回の授業で学んだことをテストで確認します。
講義を通して、ビジネスや産業組織心理学の基本を理解し、重要なキーワードを覚え、使えるようになったかどうかを評価します。
毎回行うテストの得点はGoogleクラスでフィードバックします。授業全体の得点は学習支援システムを通じてフィードバックします。
【重要】新型コロナ感染状況に応じて,この授業は対面とオンラインを組み合わせて実施します。授業内容にも変更があります。学習支援システムのこの授業科目のトップページで案内しますのでご確認ください。授業にはGoogle Classroomを使います。授業コードも学習支援システムのこの授業科目のトップページでお知らせしますので,登録して受講してください。
学習支援システム:https://hoppii.hosei.ac.jp/portal
Google Classroom:https://classroom.google.com/
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
授業内容と方法、約束事を説明します。
ビジネス心理学の概要について講義します。
第2回[対面/face to face]:小売業その1:スーパーにおける取組み
スーパーにおける取組みを通して、以下のキーワードについて学びます。価格競争、市場(マーケット)、消費者心理、購入行動、貯蓄行動、投資行動、差別化、ブランド、機能のコモディティ化、売上げ、利益、利益率、費用、固定費、変動費、原価率、売上総利益率(粗利)
第3回[対面/face to face]:小売業その2:スーパーにおける取組み
スーパーにおける取組みを通して、以下のキーワードについて学びます。ビジュアルマーチャンダイジング(VMD)、減価償却、コンサルティング、アウトソーシング、PB(プライベートブランド)、NB(ナショナルブランド)、OEM、ブランディング
第4回[対面/face to face]:テーマパークその1:東京ディズニーリゾートの取組み
TDRにおける取組みを通して、以下のキーワードについて学びます。リピーター、同一性と新奇性、イノベーション、ブランド・ロイヤルティ、スイッチングコスト(感情的コミットメント、計算的コミットメント)、ロールプレイを用いた接客訓練、接客訓練の維持・般化促進のための強化、トークンシステム、トークンシステムを運用するさいの注意点、職務分析
第5回[対面/face to face]:テーマパークその2:東京ディズニーリゾートの取組み
TDRにおける取組みを通して、以下のキーワードについて学びます。需産業と外需産業(日本の自動車会社は?)、市場調査(マーケティングリサーチ)、顧客満足度(CS:Customer Satisfaction)、定量分析、定性評価、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(金のなる木、花形製品、負け犬、問題児)、従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)、ロイヤルティー
第6回[対面/face to face]:業績評価指標(KPI)とそのマネジメント
様々な業界の業績評価指標(KPI)を紹介します。これに関連して、経営目標(売上,利益,粗利,利益率などなど),目標管理制度(MBO),バランス・スコアカード(BSC),PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Actionサイクル)などについて学びます。
第7回[対面/face to face]:企業におけるメンタルヘルス
いわゆるブラック企業問題について検討しながら、以下のキーワードについて学びます。5大疾病(糖尿病、脳卒中、がん、心臓病、精神疾患)、努力ー報酬不均衡モデル、日本的雇用慣行(新卒者の一斉採用、専門性の軽視(入社後の研修や訓練を重視)、終身雇用、年功序列、ボーナスによる人件費調整)、休職や離職のリスク、労働基準法、法令違反、法令遵守、コンプライアンス、法令違反の例(残業代の未払い、上司によるパワハラ、長時間労働、不当解雇、退職勧奨)、労働契約書、就業規則、労働基準監督署、内部告発、是正勧告、労働組合(連合)と経団連、労使交渉、労災申請、福利厚生、従業員支援プログラム(EAP)、一次的、二次的、三次的予防(ストレスコーピング法、定期検診、ストレスチェックリスト、復職支援と再発予防)
第8回[対面/face to face]:働きがいのある会社
働きがいをつくる方法を検討しながら、以下のキーワードについて学びます。休職や離職のリスク、職業紹介所、ハローワーク、採算ライン、損益分岐点、権限委譲、エンパワーメント、コーチング、OJT、Off-JT、人事評価(人事考課)、給与体系(賃金体系)、目標管理制度、ジョブローテーション、(復習)固定費、変動費、ワークライフバランス、人材の多様化(ダイバーシティ)、女性活躍推進
第9回[対面/face to face]:特別講義(内容は未定です)
企業や団体で働く実践家をお招きし、組織における心理的な問題や対応などについてお話しをうかがいます。
第10回[対面/face to face]:広告とブランドづくりその1
マーケティングや広告について検討しながら、以下のキーワードについて学びます。ドラッカー、コトラー、マーケティング、ニーズ、ウォンツ、デマンズ、名言されたニーズ、真のニーズ、名言されないニーズ、喜びのニーズ、隠れたニーズ、セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング、バリュープロポジション、顧客価値の三本柱:QSP、マーケティング・チャネル、コミュニケーションチャネル、流通チャネル、サービスチャネル、サプライチェーンとサプライチェーンマネジメン、市場のセグメンテーション(C、T、F、Mなど)、AIDMA、ローランド・ホール
第11回[対面/face to face]:広告とブランドづくりその2
マーケティングや広告について検討しながら、以下のキーワードについて学びます。ワトソン、パブロフ、間接推奨広告、古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)、単純接触効果、鋭敏化、要求特性のバイアス(実験者効果)、内観報告(/質問紙法)の欠点、評価条件づけ、古典的条件づけの成立条件、AIDMAからAISAS/AISCEASへ、商品価値、有形価値(プロダクト)、無形価値(ブランド) 、行動経済学、行動分析学、対応法則、ブランディング、マーケティング調査とマーケティング戦略
第12回[対面/face to face]:産業組織心理学は役に立つのか?
産業組織心理学の歴史や現状について解説します。
第13回[対面/face to face]:グローバリゼーションとローカリゼーション
日本企業の海外進出に関して検討しながら、以下のキーワードについて学びます。グローバリゼーション、ローカリゼーション、自社ブランド製品、有形価値の文化差、個人差、マーケティング・チャネル(コミュニケーションチャネル、流通チャネル、サービスチャネル)、AISASモデル、BOPビジネス、CSR
第14回[対面/face to face]:まとめと振り返り
今学期の授業内容について振り返り、まとめます。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
○毎回、授業開始時に、前回の授業内容に関する復習クイズを実施します。受講生は授業ノートで示される各回のキーワードの定義や例を読み返し、理解を深めて復習し、クイズに備えて下さい。
○授業で解説しなかったキーワードも出題されることがあります。スライド資料や参考文献は提供していますので,自習を含めた復習をしてください。
○本授業の準備・復習時間は、それぞれ平均2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
○島宗 理 (2015). リーダーのための行動分析学入門 日本実業出版社
参考書References
研究テーマや課題に応じて、適宜、資料を配付し、参考文献などを紹介します(以下は一例です)。
○山岡道男・浅野忠克 (2009). アメリカの高校生が読んでいる起業の教科書 アスペクト
○リー・コールドウェル (2013). 価格の心理学—なぜ、カフェのコーヒーは「高い」と思わないのか?— 武田玲子 (訳) 日本実業出版社
○森岡 毅 (2016). USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 角川文庫
成績評価の方法と基準Grading criteria
○毎回行われれるクイズで成績を評価します(100%)。
○授業を欠席したときには授業内クイズを補完するレポートを書いて提出してください。学期内6回まではこのレポートの得点で授業内クイズの得点を補完できるものとします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
コロナ禍2年目ということもあり,受講生の皆さんも慣れてきたようで,Googleクラスや確認テスト,動画配信も受講しやすかったという声が多く聞かれ,ホッとしました。教科書については学期当初にかなりのドタバタがあり,申し訳ありませんでした。オンデマンド型の動画・教材配信には高評価をいただきましたが,来年度は対面でオンラインには乗せられない動画教材を使って授業をやりたいです。
その他の重要事項Others
○本授業では企業へのコンサルテーションを行っている担当者がその経験を活かして講義します。
○オフィスアワーは春学期は金曜日の4限、秋学期は火曜日の2限、場所は研究室(富士見坂校舎6F9号室)です。