文学部Faculty of Letters
PSY200BG(心理学 / Psychology 200)学習心理学Learning Psychology
藤田 哲也Tetsuya FUJITA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A3624 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:文学部事務に該当科目の教員の連絡先を問い合わせてください。それを使用して教員の受講許可を受けてください。 |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生:文学部事務に該当科目の教員の連絡先を問い合わせてください。それを使用して教員の受講許可を受けてください。 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 心理学科 |
他学科公開科目 | ○ |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
[Course outline]
In this class, students understand the phenomenon of "learning" necessary for human activities from a psychological point of view.
[Learning Objectives]
By the end of the course, students should be able to do the following:
1.Students can properly explain the outline of psychological phenomena and theories related to learning.
2.Students can explain how psychological phenomena and theories about learning can be applied to one's own daily life.
[Learning activities outside of classroom]
Before each class meeting, students are expected to read the textbook and then submit their preparatory sheets. The required preparatory study time is about 3 hours. After each class meeting, students will be expected to spend about one hour to understand the course content.
[Grading Criteria /Policy]
The overall grade of the class is determined based on the following.
In-class contribution 40%, report 60%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人間の活動に不可欠な「学習」という現象を,心理学的に幅広く捉え,理解することがこの授業の目的です。単に心理学の知識として授業内容を覚えるのではなくて,実際に自分自身の日常生活に応用できるレベルで理解します。そうすることで,自分の生活をより有意義なものにしていくという考え方を身につけます。
到達目標Goal
半期の授業が終了した時点で,以下のことができるようになっていること
が到達目標です。
1.学習に関する心理学的な現象や理論について,概要を適切に説明すること。
2.自分自身の日常生活に,学習に関する心理学的な現象や理論をどのように応用可能なのかを説明すること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP5」「DP6」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
条件づけという基礎的な学習理論から授業を始めますが,動物実験の結果は人間にも当てはまります。次に,主に教育場面における学習活動を客観的に捉え,動機づけや学習方略,メタ認知などについて学びます。また,知識の獲得過程として記憶のしくみの基礎を知り,自分自身の学習活動にも役立て下さい。講義形式の授業ですが,より深い理解を促すために,ペア・ワークなど用いて,受講生が積極的に参加する機会を設けます。同様に,授業内容に関連した簡単な実験や質問紙を通じて,自分自身の学習過程についても見つめる機会をできるだけ提供します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
授業内容と目標の確認
第2回[対面/face to face]:古典的条件づけ
○○恐怖症の原因
第3回[対面/face to face]:オペラント条件づけ
報酬と罰の使い分け
第4回[対面/face to face]:観察学習
暴力映像視聴の影響
第5回[対面/face to face]:動機づけの基礎
やる気のメカニズム
第6回[対面/face to face]:動機づけの応用
やる気のコントロール
第7回[対面/face to face]:記憶の分類
認知活動を支える記憶
第8回[対面/face to face]:作動記憶・手続記憶
短期記憶と長期記憶
第9回[対面/face to face]:記憶の理論を活かす
エピソード記憶獲得法
第10回[対面/face to face]:学習方略
自律的な学習のために
第11回[対面/face to face]:メタ認知と学習観
認知の認知を客観視
第12回[対面/face to face]:ここまでのまとめ
振り返りと理解度確認
第13回[対面/face to face]:レポート回収と解説
自己評価と動機づけ
第14回[対面/face to face]:授業の総括
到達目標自己評価
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
基本的に,一回の授業で教科書の1章分進み,毎回の授業は,予習をしてあることを前提に行います。「ただ読むだけ」ではなく,内容を把握することを目的意識に持って,予習をしてきてください。深い理解を伴う予習を行うために,毎回「予習シート」を完成させ,授業の二日前までに学習支援システムに提出したうえで授業に臨んでください。また,毎回発行する「授業通信」を読んで,前の週の授業内容を振り返ることも求めます。半期に2回,それまでの授業内容に関する「振り返りシート」に取り組みます。従って,本授業の準備時間は3時間,復習時間は1時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
「絶対役立つ教育心理学[第2版] 実践の理論,理論の実践」 藤田哲也(編)(2021)ミネルヴァ書房
参考書References
毎回の授業内容に合わせて,随時紹介します。レポート作成が不安な人は次の本を参考にしてください。
「大学基礎講座」藤田哲也(編)(2006)北大路書房
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(40%)…授業の二日前までに予習シートを学習支援システムに提出すること,授業へ出席し積極的にペアワークに参加すること,授業の終わりに振り返りを行い,質問・意見・感想等を書いて提出することのすべてがそろっている場合に,その授業回分の平常点を付与します。
期末レポート(60%)…授業内容についての基本的な理解と,その授業内容を日常生活に応用できるレベルで理解できているかどうかの両者を主な評価対象とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
前年に授業担当がなかったので最新の2020年度分を載せます:毎年高い評価を得ているので,授業内容には大きな変更はしませんでしたが,「履修してよかった」の評価は4.51と,及第点でした。「理解度」は4.32と昨年と同程度でした。ただ,「授業外学習時間」での最頻値が昨年は週1時間~2時間未満(50%)だったのが今年は週30分~1時間未満(71%)と下がってしまいました。受講生数が約2倍になっていることも一因かもしれませんが,もう少し予習に力を入れてくれるよう早期の介入をしたいと思います。自由記述には肯定的意見しかなかったので,その他の授業方法はこのままでよかろうと思っています。
その他の重要事項Others
授業の運営方針や授業計画の説明をしますので,受講希望者は初回の授業に必ず出席してください。初回はオンラインで行いますが,2回目からは対面形式を予定しています。この授業の運営の仕方それ自体が,学習心理学の教材となっていますので,毎回,積極的に授業に参加することを求めます。ペア・ワークなどの授業内の活動にも心理学的な裏付けがありますし,解説もしていきますので,授業運営の仕方について十分に理解した上で受講するかどうかを決めてください。