文学部Faculty of Letters
LIT200BC(文学 / Literature 200)文章表現論ATheory of Literary Expression A
田中 和生Kazuo TANAKA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A2445 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 日本文学科 |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
<Course Outline> Through the exploration of discovering what they want to write and writing it as they like, students experience the freedom of starting a new text and come to understand the difficulties involved in it. With an understanding of both its freedom and difficulties, they will search for phrases in Japanese to express what they want to say effectively, and acquire skill in the use of literary expression within poetry, stories and criticism.
<Learning Objectives> Students learn the basic stance necessary in writing, and learn how to write what they want to write as clearly as possible. This gives them an understanding of the nearly inexpressible freedom and difficulty that literary creation involves.
<Learning Activities Outside of the Classroom> Guidance will be given as necessary, but as a general rule students prepare and give a presentation on the topic of their writing before moving on to its actual creation. Standard preparation and review for this class will take two hours each.
<Grading Criteria/Policy> During the semester students submit four examples of creative writing more than 800 Japanese characters in length. They are then given opportunities to critically review each other’s creations. Grading takes into account the creative works themselves (50%) and a comprehensive appraisal of individual students’ stance toward literary creation (50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
書きたいことを自分で見つけ、それを自分の好きなように書く、という新しい文章がはじまることの自由さを味わい、同時にその困難さも理解します。その自由さと困難さを入口にして、どうしたら自分の言いたいことをうまく言葉にできるのか、日本語による表現を模索し、その延長線上に現われる、詩や物語や批評といった文学的な言葉の使い方を手に入れることを目指します。
到達目標Goal
まず書きたいことを見つけて文章を書きはじめる、という基本的な構えを身につけて文章に向かうこと。
次にその書きたいことをできるだけ明確に他人に伝える、という自分なりの表現を模索する姿勢を手に入れること。
以上を目標とし、理想としてはそれでもうまく言葉にすることができない、文学的な文章を書くということの自由さと困難さを実感します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
書いてもらった作文を軸にして講義を進めます。作文には毎回フィードバックとして書き込みの指摘と講評を行い、また学生自身が評価をする機会も設けて、作文を書くことと評価されることについて、双方向的に理解を深めます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:文章表現とはなにか
作文の基礎知識について確認します。
第2回[対面/face to face]:メモと作文
メモを取って作文することを実践します。
第3回[対面/face to face]:テーマと題名
書きたいことを自分で見つけるとはどういうことかを考察します。
第4回[対面/face to face]:詩の言葉への触手
散文と詩の違いを理解します。
第5回[対面/face to face]:書き出しの言葉を待つ
書き出しに注意して作文を実践します。
第6回[対面/face to face]:作文を評価する1
学生自身が他の学生の作文を評価し、よい作文を選ぶという作業を行います。
第7回[対面/face to face]:具体的に書く
抽象的な書き方の問題について理解を深めます。
第8回[対面/face to face]:物語の力
小説と物語の違いについて考察を加えます。
第9回[対面/face to face]:別の角度から考える
客観的な言葉を書くための準備を行ってから作文に取り組みます。
第10回[対面/face to face]:紋切り型と一般論
自分の言葉を見つけるとはどういうことかを理解します。
第11回[対面/face to face]:批評性のある文章
批評的な言葉に触れます。
第12回[対面/face to face]:感情のなかで書く
言葉の力を実感しながら作文することを目指します。
第13回[対面/face to face]:作文を評価する2
学生自身が他の学生の作文を評価し、コメントを交換します。
第14回[対面/face to face]:書き終わりは突然に
文章の終わりについて考察します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
必要時応じて指示しますが、とくに2回目以降の作文では事前にテーマを発表して作文の準備をしてもらいます。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
毎回プリントを配布します。
参考書References
加藤典洋『言語表現法講義』(岩波書店)、荒川洋治『日記をつける』(岩波現代文庫)をあげておきます。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業中に4回800字以内の作文を書いて提出してもらいます。またおたがいに作文を評価しあう機会が2回あります。作文自体の評価(5割)と、作文へ取り組む姿勢(5割)を総合的に評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
提出される作文に応じ、いつも文章表現とはなにかを考えながら授業に臨んでいます。
その他の重要事項Others
文芸評論家として創作を批評する経験をもつ者が、その知見を生かして講義し、作文を評価します。