文学部Faculty of Letters
LIT300BD(文学 / Literature 300)英米文学演習(6)A英米文学演習(6)A
丹治 愛Ai TANJI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 文学部Faculty of Letters |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2021 |
授業コードClass code | A2953 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | |
他学科公開科目 | |
クラスGroup | |
昼夜表記Day or Night |
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Outline (in English)
Literary criticism is primarily an act of interpreting literary works (literary texts). Interpretation is an act of fixing a specific context for reading a text and defining the meaning of the text. After learning the elements for making a literary interpretation through questions such as how it differs from a book report, students concretely analyze a text (a British novel) in relation to some cultural and social context. In that process, students learn the basic concepts and keywords necessary to analyze a novel - stories (plots and discourses), characters, narrators and focalizers, images, symbols and allegories, etc. Finally, students discuss one another's interpretations of the literary work treated in class.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
文学批評とは、第一義的に、文学作品(文学テクスト)を解釈する行為である。解釈とはテクストを読むための特定のコンテクストを定めて、テクストの意味を確定していく行為である。それは感想文とどういう点で異なるのかといった問いをとおして、文学解釈が成立するための要素を学習したのち、具体的にテクスト(イギリス小説)を、文化的社会的コンテクストに関連づけながら分析していく。そのプロセスで、小説を分析するために必要な基本的な概念群・キーワード群を学習する――物語(ストーリー/プロット/ディスコース)、キャラクター、語り手(ナレーター)と視点人物、イメージとシンボルとアレゴリーなど。最終的に、教材となった文学作品についての個々の学生の解釈を確認する。
到達目標Goal
この授業は文学作品を解釈するための具体的な方法を学習することを目的とする。文学批評とはどのような行為なのかをはじめに学習したうえで、ひとつの作品(イギリス小説)を選び、それを対象として具体的に精読を進めていく。その精読のプロセスをとおして、英語の読解力、批判的読解をとおして論理的にものを考える力、作品の文化的社会的背景をリサーチする能力、プレゼンテーションとディスカッションとライティングの能力の養成をめざす。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP5」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・原則、対面授業であるが、コロナの感染状況と授業内容に配慮しながら、適宜、対面授業と遠隔授業を併用する。第1回目は対面授業で行う予定。
・演習なので、原則、学生のプレゼンテーションとディスカッションとで進める。
・予習は必須。欠席の場合も、かならず毎週の課題を提出すること。良いコメントは授業内で紹介し、さらなる議論に活かす。
・提出されたレポートについてはルーブリックで講評する(希望者にたいして)。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
春学期
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回:文学批評とは何か――テクストの多義性と解釈
文学批評とはなにかを議論する。
第2回:論証と精読(批判的読解)とリサーチ
論証と精読(批判的読解)とリサーチの方法について議論する。
第3回:作品の分析(第一部)
第一部の重要箇所のリストアップとそれについてのプレゼンテーションとディスカッション
第4回:作品の分析(第二部)
第二部の重要箇所のリストアップとそれについてのプレゼンテーションとディスカッション
第5回:作品の分析(第三部)
第三部の重要箇所のリストアップとそれについてのプレゼンテーションとディスカッション
第6回:作品の分析(第四部)
第四部の重要箇所のリストアップとそれについてのプレゼンテーションとディスカッション
第7回:作品の分析(第五部)
第五部の重要箇所のリストアップとそれについてのプレゼンテーションとディスカッション
第8回:作品の分析(第六部)
第六部の重要箇所のリストアップとそれについてのプレゼンテーションとディスカッション
第9回:作品の分析(第七部)
第七部の重要箇所のリストアップとそれについてのプレゼンテーションとディスカッション
第10回:作品の分析(総括)
これまでのまとめ。教員への質問と学生どうしのディスカッション
第11回:批評作品の読解(1)
英語で書かれた批評論文を読解する
第12回:批評作品の読解(2)
英語で書かれたもうひとつの批評論文を読解する
第13回:批評作品の読解(3)
英語で書かれたさらにもうひとつの批評論文を読解する
第14回:レポートの主題の発表
学生がそれぞれレポート主題と要旨を発表する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
事前にテクストを読み、自分の意見をまとめる。
テキスト(教科書)Textbooks
Virginia Woolf, To the Lighthouse, Oxford World's Classics
参考書References
『灯台へ/サルガッソーの広い海』(池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-1) 、河出書房新社
丹治愛・山田広昭編『文学批評への招待』(放送大学教育振興会)
デイヴィッド・ロッジ『小説の技法』(白水社)
Abrams & Harpham, A Glossary of Literary Terms
成績評価の方法と基準Grading criteria
1.文学批評のプロセスを理解している。
2.文学批評のキー概念を理解し、それを正しく活用することができる。
3.授業であつかった作品について自分なりの解釈を提示できる。
授業への貢献度 50%(プレゼンテーションとディスカッション)
期末レポート 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
演習らしい演習になるよう、学生各自に積極的な授業参加をうながす。指名して発言を求める。