法学部Faculty of Law
POL300AC(政治学 / Politics 300)政治学特殊講義Ⅱ(近代日本における〈道徳〉と〈政治〉)政治学特殊講義Ⅱ(近代日本における〈道徳〉と〈政治〉)
金子 元Hajime KANEKO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0920 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This year, we will examine how Japanese thinkers accepted Western ideas and what kind of politics they aimed for by reading "History of Philosophy" (originally written by Alfred Fouillée, Histoire de la Philosophie) translated by Chomin Nakae, a thinker of the Meiji era. We will examine how Japanese thinkers accepted Western ideas and what kind of politics they aimed for. The purpose of the course is to learn the outline of Western thought that modern Japan has embraced, and the traditional Japanese thought that was the premise for embracing Western thought and to deepen our awareness of philosophical and political concepts.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
授業の概要:今年度は明治時代の思想家・中江兆民が翻訳した哲学史論『理学沿革史』(原著はアルフレッド・フイエ『哲学の歴史』(Alfred Fouillée,Histoire de la Philosophie))の読解を通じて日本の思想家がどのように西洋の思想を受容し、どのような政治を目指したのかを検討する。
授業の目的:近代日本が受け入れてきた西洋思想の概要と、西洋の思想を受け入れる前提となった日本の伝統思想について学び、哲学的・政治的概念についての認識を深める。
到達目標Goal
・西洋思想が近代日本に及ぼした影響についての理解を深める。
・日本や東アジアの伝統的な思想についての理解を深める。
・文章を批判的に読む方法を習得する。
・歴史的な文章に実際に触れることで史料読解能力を向上する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・基本的に講義形式で行います。毎回のプリントに加えて、『理学沿革史』のPDFファイルとフランス語原文および参考のための試訳を配布しますので、意欲的な受講者は該当範囲をあらかじめ読んで内容を把握しておくとより深い理解につながるでしょう(もちろんフランス語読解能力は必須ではありません)。
・希望があればテキスト(『理学沿革史』)の内容について受講者による口頭報告を実施します。
・リアクションペーパーのうち興味深いものは授業内で紹介し、考察を深める材料とします。・レポート課題はやや早めに出題し、最終日に講評を行う予定です(受講者数によっては全員のレポートについて言及できないことがあります)。
・原則として対面授業を予定していますが、新型コロナ感染症の状況しだいではZoomリアルタイム授業に切り替える場合があります。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:講義の概要
・授業の概要、進行方法、成績評価などを説明する。
・前期で読解した内容を要約的に振り返る。
第2回[対面/face to face]:中世の哲学
『理学沿革史』第三編 第一章、中世哲学についての記述を検討する。
第3回[対面/face to face]:ルネッサンスの哲学
『理学沿革史』第三編 第二章、ルネッサンスの哲学についての記述を検討する。
第4回[対面/face to face]:近代イタリア、イギリス哲学
『理学沿革史』第四編 第一章、ジョルダーノ・ブルーノ、カンパネルラ、フランシス・ベーコン、ホッブズらについての記述を検討する。
第5回[対面/face to face]:デカルトおよびデカルト派の哲学
『理学沿革史』第四編 第二章、デカルトの哲学および『理学沿革史』第四編 第三章、パスカル、ボシュエ、フェヌロン、マルブランシュらについての記述を検討する。
第6回[対面/face to face]:スピノザ
『理学沿革史』第四編 第四章、スピノザの哲学についての記述を検討する。
第7回[対面/face to face]:ライプニッツ
『理学沿革史』第四編 第五章、ライプニッツの哲学についての記述を検討する。
第8回[対面/face to face]:イギリス経験論
『理学沿革史』第四編 第六章前半、ロック、バークリ、ヒュームらについての記述を検討する。
第9回[対面/face to face]:スコットランド学派
『理学沿革史』第四編 第六章後半、アダム・スミス、ベンサム、リード、デュガルド・スチュアート、ウィリアム・ハミルトンらについての記述を検討する。
第10回[対面/face to face]:18世紀フランスの哲学
『理学沿革史』第四編 第七章、ルソー、モンテスキュー、ヴォルテールらについての記述を検討する。
第11回[対面/face to face]:カント
『理学沿革史』第四編 第八章、カント哲学についての記述を検討する。
第12回[対面/face to face]:19世紀フランスの哲学
『理学沿革史』第四編 第九章、メーヌ・ド・ビラン、ヴィクトル・クーザン、オーギュスト・コントらについての記述を検討する。
第13回[対面/face to face]:19世紀ドイツ、イギリスの哲学
『理学沿革史』第四編 第十章・第十一章、ドイツ観念論、イギリス功利主義、社会進化論についての記述を検討する。
第14回[対面/face to face]:まとめとレポート講評
『理学沿革史』全体の内容のまとめとレポートの講評を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・授業で指定・配布する史料を授業内容に即して正確に理解することに加えて、関連する文献を読み、自分なりの視点で考えをまとめることを推奨します。
・本授業の準備・復習時間は、該当範囲の予習に3時間、復習に1時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。必要なレジュメ・史資料類は配布します。
参考書References
・『中江兆民全集』第4巻~第6巻(岩波書店、1984~1985年)
・宮村治雄『理学者 兆民』(みすず書房、1989年)
・岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』(岩波ジュニア新書、2003年)
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポート(60%)、リアクションペーパー・授業内発言(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
リアクションペーパーの記述を重視します。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし(教育活動レベルによってweb接続が可能なPCが必要となります)。
その他の重要事項Others
・必須ではありませんが春学期と秋学期を連続して履修することにより問題の見通しがよくなるでしょう。
・ヨーロッパ政治思想史IIおよび日本政治思想史Ⅰ・Ⅱの事前あるいは同時履修によってさらに理解が深まると思います。