法学部Faculty of Law
POL100AD(政治学 / Politics 100)グローバル・ガバナンスグローバル・ガバナンス
本多 美樹Miki HONDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0664 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火2/Tue.2 |
科目種別Class Type | 講義 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
The international community faces diversified transnational issues such as poverty, refugees, human rights abuse, organized crimes, financial crisis and so on. Who can control such global issues? These issues cannot be understood within the nation-centered narratives anymore. This course provides students with opportunities to become acquainted with “global issues” and learn that many diversified international actors have made efforts to solve these issues. Students are expected to know that states, businesses, NGOs and other entities can make contributions to the settlement of these issues in cooperation with each other, and with regional and international institutions. These efforts and social movements by the diversified actors are called "global governance." Students will understand how the international community tries to formulate, maintain, and manage "global governance" today.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
グローバル・ガバナンスの概念は比較的新しく、その概念をめぐっては議論が続いている。しかし、実際の国際社会では、開発援助の分野においてだけでなく、さまざまな地球規模の問題領域に応用されている概念である。この講義の目的は、グローバル・ガバナンスの基本的な知識を理論と実践の両方において身に付けることにある。まず、グローバル・ガバナンスの概念の登場と発展について整理したのち、グローバル・ガバナンスのおもな担い手である国連による実践例として、人権ガバナンス、地球環境ガバナンス、安全保障におけるガバナンス、ガバナンスを支える規範や価値、視座などを取り上げる。その際、ガバナンスが形成されてきた「分野」、ガバナンスに参加する「行為主体(アクター)」、ガバナンスの「手段」に注目する。そして、グローバル・ガバナンスの有効性と限界、課題について考える。
到達目標Goal
・理論と実践の両方において、「グローバル・ガバナンス」に関する基本的な知識を身に付けることができる。
・「グローバル・ガバナンス」の有効性、限界、課題について自分なりの考えをもつことができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」に強く関連。「DP1」、「DP3」、「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は講義を中心に進める。毎回の授業後に課題の提出を求める。授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。
この授業は大人数の履修者が予想されるため、新型コロナウイルス感染症の状況によってはZoomで授業を行う。授業形態について詳しくは、Hoppiiでお知らせする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション、
グローバリゼーションとグローバル・ガバナンス
授業の目的と進め方、
グローバリゼーションとは?
2[対面/face to face]:ガバナンスの概念の登場と発展
ガバナンス概念の登場と発展
3[対面/face to face]:ガバナンス形成に有効な分析概念
国際規範、価値、視座とは?
4[対面/face to face]:ガバナンスの実践①国際開発援助分野(1)
開発ガバナンスI
5[対面/face to face]:ガバナンスの実践②国際開発援助分野(2)
開発ガバナンスII
6[対面/face to face]:ガバナンスの実践③人権分野
人権ガバナンス
7[対面/face to face]:ガバナンスの実践④地球環境分野(2)
環境ガバナンスI
8[対面/face to face]:ガバナンスの実践⑤地球環境分野(2)
環境ガバナンスII
9[対面/face to face]:ガバナンスの実践⑥保健分野
感染症ガバナンス
10[対面/face to face]:ガバナンスの実践⑦人の移動
人の移動をめぐるガバナンス
11[対面/face to face]:ガバナンスの実践⑧安全保障分野(1)
集団安全保障体制
12[対面/face to face]:ガバナンスの実践⑨安全保障分野(2)
軍縮ガバナンスI
13[対面/face to face]:ガバナンスの実践⑩安全保障分野(3)
軍縮ガバナンスII
14[対面/face to face]:まとめ
ガバナンスの有効性、限界、課題について考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
日々のニュースをフォローするなど国際社会での出来事に関心を寄せること。授業前には配布資料を読み、授業後には復習を行うこと。関連するセミナーなどへの参加も望ましい。授業の準備・復習を2時間程度行うことが望ましい。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。資料は毎回事前に配布する。
参考書References
・山田哲也『国際機構論入門』東京大学出版会、2018年。
・内田孟男編著『地球社会の変容とガバナンス』中央大学出版部、2010年。
・山本吉宣『国際レジームとガバナンス』有斐閣、2008年。
・村田晃嗣・君塚直孝ほか『国際政治学をつかむ 新版』有斐閣、2015 年。
・世界地図。
・Rosenau, James N. and Ernst-Otto Czempiel, eds., Governance Without Government: Order and Change in World Politics, Cambridge University Press, 1992.
・Stiglitz, Josef E. and Mary Kaldor eds., The Quest for Security: Protection without Protectionism and Challenge of Global Governance, Columbia University Press, 2013.
その他、各回の関連文献・資料については、授業の際に随時紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の授業後の課題提出40%と期末試験60%のウエイトで成績評価をする。
なお、4回以上課題の提出を怠った学生は期末試験を受ける資格を失う。よって単位の授与はないので気を付けること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
レジュメと配布資料、パワーポイントや資料映像を使用する。
その他の重要事項Others
日々国際社会で起きる出来事に関心を持ち、関連文献を積極的に読むこと。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
国際関係論、国際機構論、安全保障研究、国連研究
<研究テーマ>
国際社会による「平和」のための協働と確執、アジア太平洋地域の伝統的・非伝統的安全保障
<主要研究業績>
主な著書として、『「非伝統的安全保障」によるアジアの平和構築:共通の危機・脅威に向けた国際協力は可能か』(明石書店、2021年)、「国連による『スマート・サンクション』と金融制裁:効果の追求と副次的影響の回避を模索して」『国連の金融制裁:法と実務』(東信堂、2018年)、「平和構築の新たな潮流と『人間の安全保障』:ジェンダー視座の導入に注目して」『東南アジアの紛争予防と「人間の安全保障」』(明石書店、2016年)、『国連による経済制裁と人道上の諸問題:「スマート・サンクション」の模索』(国際書院、2013年)、『北東アジアの「永い平和」:なぜ戦争は回避されたか』(勁草書房、2012年)、「『グローバル・イシュー』としての人権とアジア:新たな国際規範をめぐる国際社会の確執に注目して」『グローバリゼーションとアジア地域統合』(勁草書房、2012年)、“‘Smart Sanctions' by United Nations and Financial Sanctions,” United Nations Financial Sanctions (Routledge, 2020),“Coordination challenges for the UN-initiated peacebuilding architecture Problems in locating‘universal’norms and values on the local,”Complex Emergencies and Humanitarian Response (Union Press, 2018), “The Role of UN Sanctions against DPRK in the Search of Peace and Security in East Asia: Focusing on the Implementation of UN Resolution 1874,” East Asia and the United Nations: Regional Cooperation for Global Issues (Japan Association for United Nations Studies, 2010) などがある。執筆した主な教科書として、『国際機構論 活動編』(国際書院、2020年)、『国際機構論 総合編』(国際書院、2015年)、『国際学のすすめ』(東海大学出版会、2013年)などがある。