法学部Faculty of Law
POL300AC(政治学 / Politics 300)演習演習
水野 和夫Kazuo MIZUNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2022 |
授業コードClass code | A0492 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 火4/Tue.4,火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | 演習 |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Courses | |
他学部公開(履修条件等)Open Courses (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Courses | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(法律学科)Category (法律学科) | |
カテゴリー(政治学科(2021年度以降入学者))Category (政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(政治学科(2020年度以前入学者))Category (政治学科(2020年度以前入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2021年度以降入学者))Category (国際政治学科(2021年度以降入学者)) | |
カテゴリー(国際政治学科(2020年度以前入学者))Category (国際政治学科(2020年度以前入学者)) |
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Outline (in English)
This course introduces the cause of deflation and zero interest rate, and effect of globalization, and the problem of poverty to students taking this course.
Student can consider the pluses and minuses of Capitalism in the 21st century and a subject modern society.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
21世紀の現在、世界で起きていること、たとえば、ゼロインフレ・ゼロ金利、長期停滞、そしてエイズ、SARS、MARS、新型インフルなどの「新種の感染症新時代」などどれも、近代にとってみれば「例外状況」である。例外状況においてこそ物事(ここでは資本主義)の本質が現れるのだから、21世紀の現在はまさに研究テーマとしてふさわしいといえよう。同時に、近代の本質をとらえるには政治と経済を一体化して考察が必要となる。
資本主義とグローバリゼーションや民主主義の関係を考え、資本主義が高度に発達した21世紀におきてなぜ貧困や不平等問題が生じるかなどについて研究し、現実の世界で見える現象の水面下でどういった構造変化が起きているかと学ぶことができる。
演習の目的は春学期、秋学期とも同じ。
到達目標Goal
ゼミの2年間での到達目標は、「近代とはいかなる時代か?」を理解することによって、近代の次に来るであろう21世紀のシステムはどの方向に向かうかを理解できる。
目に見える現象の水面下でどういった構造変化が起きているかに関して、説明できる唯一の理論は存在しないものの、筋道をたたて考察することによって、その構造変化を引き起こしている原動力は何かを見つけることができる。
3年生はゼミ論の作成にとりかかり、論文を書く能力を身につけることができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」、「DP2」、「DP3」、「DP4」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業の初めに,前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ,全体に 対してフィードバックを行う。講義とグループごとの発表、そして活発な質疑応答。
まず、『次なる100年』の第3章第3節と終章を読んで、消費と投資の概念を学び、近代社会がこのまま持続するのか、ポスト近代に向かうのかについて考察する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:秋学期の目標について
秋学期について学ぶこと、および春学期で疑問だったことについて学習
第2回[対面/face to face]:『次なる100年』第3章「利子と資本」第3節「消費と投資」についてー投資と消費
今を楽しむか(消費)VS.将来に備えるか(投資)
第3回[対面/face to face]:『次なる100年』第3章「利子と資本」第3節「消費と投資」について-利子率ゼロ
利子率ゼロは理論的にありうか
第4回[対面/face to face]:『次なる100年』第3章「利子と資本」第3節「消費と投資」について-13世紀の数量革命
数字(利益)が嘘をつくとどうなるか
第5回[対面/face to face]:終章「財政の持続性と経常収支」
貯蓄投資バランスについて
第6回[対面/face to face]:終章「金融資産と内部留保金」
「石」となった金融資産-ラ・フォンテーヌの『寓話』「財産を失った守銭奴」
第7回[対面/face to face]:終章「私的所有権について」
資本は「石か種子か」―「私のもの」トルストイ「ホルストメール」
第8回[対面/face to face]:終章「21世紀の行動原理と近代の行動原理」
21世紀の行動原理「よりゆっくり、より近く、より寛容に」は可能か
第9回[対面/face to face]:『次なる100年』春学期、秋学期を通じてのまとめ
疑問点と意見の発表
第10回[対面/face to face]:ゼミ論の中間発表(第1回)
ゼミ論のテーマを選定と研究動機
第11回[対面/face to face]:ゼミ論の中間発表(第2回)
ゼミ論の構成(目次)
第12回[対面/face to face]:ゼミ論の中間発表(第3回)
ゼミ論の概要発表
第13回[対面/face to face]:ゼミ論の中間発表(第4回)
ゼミ論の最終発表
第14回[対面/face to face]:年間のまとめ
総復習
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は各2時間が理想であるが、とくにプレゼンの準備をしっかりすること。
テキスト(教科書)Textbooks
『次なる100年 歴史の危機から学ぶこと』水野和夫、東洋経済新報社、2022年
https://str.toyokeizai.net/books/9784492444658/
参考書References
『資本主義の終焉と歴史の危機』(水野和夫、集英社新書)
『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』(水野和夫、集英社新書)
「『帝国』とは何か」(第1章)『帝国の研究 ―原理・類型・関係—』(山本有造編、名古屋大学出版会、2003年)
「帝国の表彰」(松浦寿輝)山内昌之他編(1997)『帝国とは何か』岩波書店
「序論」『近代とはいかなる時代か? モダニティの帰結』(アンソニー・ギデンズ、而立書房、松尾 精文/小幡 正敏訳、原著1990、1993)
「グローバリゼーションと領域民主主義(第1章)、『変容する民主主義 グローバル化の中で』(A.マッグルー【編】、1997原著、松下冽【監訳】、日本経済評論社、2003)
成績評価の方法と基準Grading criteria
プレゼンの発表内容(50%)と、質問の頻度(50%)で評価
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎時間、最後の15分間程度使って、ゼミの望ましいあり方を議論し、改善していく。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムを通じて、レジメをダウンロードできる機器を準備。
その他の重要事項Others
内閣府(内閣府大臣官房審議官)および内閣官房(内閣審議官)での実務経験がある教員が、政府月例経済報告、経済財政白書などで養った経済分析、および政策立案のプロセスなどを授業で解説する